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峰原 英介; 大島 真澄; 稲村 卓*; 橋爪 郎*; 熊洞 宏樹*
Proc.Int.Symp.on Nuclear Spectroscopy and Nuclear Interactions, p.8 - 9, 1984/00
原研物理部ではタンデム加速器からの重イオンビームを用いた-コインシデンス実験の為にコンプトンサプレッションアレイを開発製作し、実験に使用し始めた。この装置は3組のNsI-Ge(HP)検出系から構成されている。ターゲットの周囲は直接NaIに入る線をおさえる為にヘビーメタルでシールドされている。使用したGe(HP)は十数%の検出効率で分解能はCo1.33MeV線で2~3keVFWHMのものであった。NaIは前面のコーナーが切り落とされた形状をしているが最外寸は160160250mmで、これに5インチのフォトマルチプライヤーが取り付けられている。本装置の性能はRi,Yb(NiNi)Mo(Cl,4np)Ce反応からの線測定によって十分に良好であることが確認された。
松本 純一郎; 田村 務; 桜井 淳
Journal of the Physical Society of Japan, 44(4), p.1062 - 1069, 1978/04
被引用回数:12Cdを原研リニアックで照射し、その(、p)反応から5.3時間のAgを作り、その、崩壊をシングル、-同時計数、-e同時計数測定などから精密に調べた。全部で37本の線から、15本の励起状態が観測された。特に注目すべき結果として、我々の弱い線まで含めた非常に精密な測定の結果、低い11/2、9/2、7/2、3/2などの間の線の崩壊の順序が今まで全く逆であったことが解った。その結果は今までの9/2、7/2が消えて、新たに低いほうから11/2、7/2、9/2、5/2、3/2の順序で負パリティ状態が並んでいることが明らかになった。この結果はこの辺の核に対する3粒子模型による説明と矛盾し、僅かにフットボール状に変形した芯と、h11/2粒子の相互作用で説明するという理論の予測に近い。Cd,Cd,Cd,Cdのこういった低い状態のシスレマティッスを示し、その議論を行っている。
松本 純一郎; 田村 務
Journal of the Physical Society of Japan, 44(4), p.1070 - 1077, 1978/04
被引用回数:15Cdを原研リニアックで照射し、その(、p)反応から20分のAgを作り、その、崩壊様式を、シングル、-同時計数、-同時計数、内部変換電子線測定から精密に測った。我々はAgに属する145本の線を観測し、10イベントの-同時計数データを解析することにより、104の線からなる35本の励起状態を決定した。低い負パリティの励起状態は、Cdと全く似ており、低いほうから11/2、7/2、9/2、5/2、3/2の順序になっている。これは今までのMITグループのデータと全く合わない。我々の得たレベル構造は、フットボール状に僅かに変形した芯と粒子の相互作用による描線と一致しており、,、Cdの高い負パリティ状態、15/2、19/2などのふるまいと両立する。